2013年6月24日月曜日

中坊進二の好きなお寺。京都永林寺を紹介します。

永林寺は京都市右京区の旧弓削村塩田の山腹にあります。清々しい緑林にかこまれたとても立派な鐘楼門を構えたお寺です。永林寺は康生二年(1456年)に宇都備前守の発願によって建立されたと言われています。建立当時はとても立派な創りだったそうですが、戦国時代の戦時中に建物が焼け、記録も消失し、本尊と寺地のみが残ったそうです。万治元年(1658年)に徳雲寺(南丹市園部町)の住職関津隆鉄和尚の法弟桂宅によって再興されたと言われています。本堂の屋根は瓦屋根なのですが、瓦の組模様が凝っていて面白いです。寺内の庭園は決して広くはありませんが、とても手入れが行き届いておりほっと心落ち着く素敵な空間になっています。季節ごとに咲く花々もみごとです。お参りのあと、庭を眺めていると、心の澱が払われるような気がします。京都にはとてもたくさんの寺社がありますが、私はここ永林寺はがとても気に入っています。私がよく行くのは6月頃が多く、雅に咲いたアジサイが迎えてくれます。

2013年6月18日火曜日

京都の永徳院と中坊進二の出会い

京都にある「永徳院」という寺院が、私のお気に入りです。閑静な住宅街の路地にある小さな寺院なのです。 かつて近くに住んでいたとき、前の道を通りがてら眺めるのがとても好きでした。ひっそりと佇むこの寺院は、その入口も優しく開かれており、中を覗くと静かな空気が身を包んでくれます。 見つけたのはふとしたきっかけでした。たまには違う道を通ってみようと思い、いつもは真っ直ぐ行く交差点を曲がったときに気がつきました。「こんなところに寺院があるなんて」と、それはとても驚いたものです。近くに住んでいるのに気づかなかったのが不思議なくらい、周囲と調和していました。 それ以来、私はこの永徳院のファンとなったのです。 京都と言うと、大きな自社仏閣のイメージが強いですが、小さなものも数え切れないくらいあり、それらの大半はこの永徳院のようにひっそりと待ちの中にあります。大きな自社仏閣だけでは、この京都という歴史ある街並みは構成できません。これらの小さな自社仏閣の全ても、古都を支えているのです。 永徳院に出会ったことで、私は京都の魅力を改めて知ることになりました。

2013年6月5日水曜日

京都 伏見の「栄春寺」と中坊進二

京都市南部の伏見区に位置する「栄春寺」は太閤秀吉ゆかりの地として毎年多くの観光客が訪れています。通称「指針庵」とも呼ばれ永禄11年(1568年)開創の曹洞宗寺院(禅宗)です。「栄春寺」の総門は伏見城(豊臣秀吉が築城)の遺構であり、本堂裏手の墓地にある二段の石垣に伏見城の「御土居」の一部が残されています。同じく秀吉が市中心部に洛中、洛外を分けるために設けた「御土居」はあまりにも有名です。 美しい庭園を通り抜け、墓地へと脚を運べばそこには城下町である伏見の街並が広がります。昔から酒造りが盛んな町並みは疎水に沿って酒蔵が点在し、中心部で育った私にとっては、また違った趣のある別の「京都」でもあります。また、犬好きな私には、ペットのための合祀墓があることはとてもありがたい存在です。 「栄春寺」への交通アクセスは大変便利で、JR奈良線 JR藤森駅、近鉄京都線 伏見駅、京阪本線 墨染駅があり、各駅から7分くらいも歩けば着きます。伏見界隈では社寺以外にも酒蔵の見学や、十石舟に乗船した疎水での伏見めぐり等、観光地としてもまた違った楽しみ方が出来ます。京都へお越しの時は是非伏見まで脚を伸ばされては如何でしょうか。