2014年6月30日月曜日

京都旅行毘沙門堂へ~中坊進二のお目当ては…

自分で京都旅行に行ったら修学旅行では行かなかった文化面を追究しよう。日本史の政治面が主だった修学旅行中、一人歴史的建造物の美しさに浸っていた中坊進二は生徒達の間で浮いていただろうが、大人になった今もなお、一人で京都に行って美術面の見学がしたいと思う気持ちは変わっていない。いよいよ京都を訪れ、行ってみたかった寺院神社を訪れているが、今日は毘沙門堂を訪れることにした。その名の通り毘沙門天という仏神があるところ。天台宗宗祖の伝教大師その人が自ら作ったとされる。実際見てみたらびっくりした。思っていたより小さい。10センチあるかないか。これだけ小さいのに細工が細かく、カラフルだ。よく見る毘沙門天の像と比べると怒ったような顔というよりなんでもお見通しといった表情。多聞天というだけある。毘沙門堂にはほかにも注目すべき美術品があり、宸殿の狩野益信作・動く襖絵、旧院書の圓山応挙作・板戸の襖絵、霊殿の狩野永叔主信作・天井竜だ。どれも鑑賞者の見る位置によって面白い効果が生まれる技法が使われている。動く襖絵はたしかにどこから見ても中坊進二の立っているところから世界が続いているように見える。後で調べたら逆遠近法という手法だそうだ。日本の絵画にこんな面白い効果があったなんて。時期は秋。綺麗な紅葉に癒され、これら芸術品に心洗われて、山科駅からはるばる歩いてやってきた甲斐があったというものだ。

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