2013年7月1日月曜日

中坊進二が京都嵯峨野にある厭離庵へ行ったときのこと

京都は嵯峨野にある厭離庵といえば某女流作家が「厭離庵の紅葉は世界一」といわせしめたほど見事な紅葉があります。もともと厭離庵は拝観謝絶のお寺です。拝観謝絶ということはわかっていましたが遠方からの訪問であることと京都を訪れたい際には何としてでも訪れたい理由が私にはあったのです。それは藤原定家ゆかりのお寺だからです。藤原定家といえば鎌倉時代を代表する政治家ですが、政治家というよりは歌人としてのほうが有名かもしれません。藤原定家が編纂したといわれるのが「新古今和歌集」と「小倉百人一首」ですが、宇都宮頼綱に依頼されて「小倉百人一首」を編纂した山荘が「時雨亭」でした。まさに時雨亭跡が現在の厭離庵なのです。私が訪れたい理由を伝えますと即座に了解してくれ、特別公開以外は見せてくれない定家塚や時雨亭の内部を見ることができました。紅葉を見に来る人が多いのに定家に興味がある人が来るのは珍しいとお寺の方は言っていました。ちかくには宇都宮頼綱の山荘跡を示す立札があり鎌倉時代にタイムスリップしたような気分になりました。

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