2013年7月9日火曜日

中坊進二の秘密の場所、京都吉田山にある栄摂院

京都市バス「岡崎道」下車、歩いて10分。栄摂院は、吉田山の真如堂から金戒光明寺に向かう途中にあります。1589年に創建された金戒光明寺の塔頭で、ガイドブックには載っていないお寺です。観光寺院ではないので、普段は門が閉ざされていますが、秋の紅葉の時期になると一般公開されている京都の隠れた名所です。赤い門をくぐると鮮やかな紅葉が目に飛び込んできます。さらに、中門をくぐるとそこには鮮やかな紅葉の世界が広がります。深紅の紅葉とお日様のように真っ黄色の紅葉と、かぶさるように付き出た枝ぶりの紅葉に鮮やかな緑の苔。地面には一面の敷き紅葉。そこに西日が差し込み輝く様は、素晴らしい色彩の世界です。ふと見上げると、小高い所に鎮座した阿弥陀如来が静かに私たちを見守っていらっしゃいます。こぢんまりとした庭に広がる神秘的な宇宙感に圧倒され、私はいつまでもたたずんでいました。奥庭には、「黒谷明星水」といわれる「明星井」があります。栄摂院が創建された時に水が湧き出し、そこに金星が降りてきて菩薩が現れたと伝えられる井戸です。今も枯れることなく、こんこんと水が湧きでています。

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